メモ帳

恋の何歩か手前

眠る新生児はどんな夢を見るのだろう

すやすやと寝ている我が子を見て、勝手に笑顔になってしまうくらい愛しいという感情の他に、とあることが頭に浮かんだ。

というのも、新生児は、ほとんど目が見えていない状態だと言うけれど、寝ている時に見る夢は、どのようなものなのだろうということ。

そんな内容を、妻と話していたら、新生児もそうだけど、生まれつき全盲の人も、どのような夢を見るのだろう、という疑問にたどり着いた。

気になってしまって、検索したら、ある記事を見付けた。

全盲の私が眠った時に見る、夢とは?

上記リンクの記事を、勝手に要約すると、生まれつき全盲の人が見る夢は、映像としてではなく、感覚としてのものということだ。

リンク記事に紹介されているが、車の運転をしている夢だとしたら、運転している時の手元だったり、景色だったりが映像で再現されるのではなくて、カーブを曲がる時の重力や伝わる振動などを感じるのだと言う。

なるほど、少し考えれば想像できそうなことだけど、そういったところに疑問を感じたことがなかったので、全く未知の世界だった。

ということは、新生児の夢も、同様ではないだろうかと予想できる。寝ている時に腕や足を動かすことがあるのだけど、恐らく、それは夢を見ていて、私に抱っこされている時とか、妻に授乳してもらっている時の、身体に伝わる感覚が、眠りの中で再現されているのだと思えて、なおさら愛おしくなる。

 

眠ると言えば、子供を抱いて寝かしつける時、抱えている方ではない、添えた手で、背中ともお尻とも言えない場所をトントンと叩くと比較的スムーズに入眠してくれる。これは、育児あるあるだと思うのだけど、ある時、このトントンをしていたら、とあることが頭をもたげた。

子供をトントンと叩く手は、自分でも絶妙な強さだと思うのだけど、これを他のことで言い表すことはできないだろうか、ということ。何か、他の行動で、トントンの絶妙な力加減のことを比喩表現することはできないだろうか、と思ってしまった。

トントンと手を休ませずに、しばらく考えていたのだけど、なかなか良い例えが見付からなくて、やっと絞り出せたのは、犬猫を撫でる時の優しさに、ほんの少しだけ手の振りが加わった感じ、というもの。あまり、納得が行かないのが正直なところで、それはなぜなら、これを言ったら元も子もないのだけど、犬猫を撫でる時の優しさなんて人それぞれだからだ。そんなこと言ったら、これだ!っていう比喩はなくなってしまいそうだけど、誰か、とっておきのものを持っている人は、是非、教えて頂きたい。自身でも、引き続き考えてみますが。

 

犬猫と言えば、実家で飼っているネコがもう20歳近くになる。彼女に、生まれたばかりの息子を会わせたい。

私が中3の時に、これまた目がまだはっきり見えない、生まれて間もない状態で我が家にやってきた愛猫。彼女との暮らしは、実家を離れて、妻とアパートを借りた20代後半まで続くのだけど、互いに互いの成長を近くで見てきたということもあって、何というか、もう、私にとって、子供のような、兄弟のような、幼馴染みのような、はたまた母のような、祖母のような存在で、でも、やっぱりネコなんだけど、とにかく、大切な家族なのは間違いない。

息子を実家に連れて行って、家族に会わせてやりたい、と思うときに、当たり前のように、彼女の姿も思い浮かぶ。

彼女、小さな子供が大嫌いで、顔を合わせるとよく威嚇していたけど、我が子と会ったら、どんな反応を見せてくれるだろう。とりあえず、パンチが出たら怖いので、最初は、遠目から我が子自慢したいと思っている。