メモ帳

恋の何歩か手前

気取らないただの日記が書きたいのに

夕方17時過ぎの空が綺麗だった。

夜になりかけている藍色に鉛色した雲が浮かんでいて、そのすぐ隣には空との境目が曖昧になってきたマンションが静かにそびえている。小さく見える共用部の電灯が印象的で、どこか映画のワンシーンみたいな。

会社の外階段を降りてきってしまったら、建設途中のオフィスに邪魔されて見えなくなってしまった。一瞬で現実に引き戻されてしまう。一瞬だから綺麗なのかもしれない。

 

 

帰り道、チャイルドシート付きの自転車を乗ったお姉さんが前を走っていた。せわしなく回転する前方のペダルを見ながら、ふと、爽やかな香りが鼻孔をくすぐる。家を出る前に彼女が纏った香水だろうか。女性が纏う香水は嫌いじゃない。

香りだけ残した彼女はどこかの路地に消えていった。

 

 

体についた泡を流してからシャワーチェアに座ったら、おしりに違和感があって変な声が出た。どうやらボディタオルをイスの上に置いたままだったらしい。

一人で笑ってしまって、実は職場の人間関係でちょっと落ち込んでいたのだけど、少しだけ楽になった気がした。こんなことで笑えるんだから、大丈夫だろうって。

 

 

今日ここまで書いて、ちょっとうまく日記が書けなくなってきた気がする。

そのとき感じたことを自分のためだけに素直に書こうと思っていたのに、他人を意識するようになってきてしまった。文章が気取っている。嫌だー。初心を思い出さねば

できれば毎日書きたいと思っていたけど、こんななら無理に書くこともないかもしれないな。