メモ帳

恋の何歩か手前

普通の人たちのそれぞれの物語をちょっとだけ覗くことができる感覚

いくつものタッパーに詰められた色々な種類のおかず。先日、母がくれた。今日、やっと食べて、とても美味しかった。めちゃくちゃ食べたけど、まだ半分くらい残ってる。

おかずの量も品数も多いから、白米を少ししか食べなくてもお腹がいっぱいになってしまう。

懐かしいなあ、この感じ。ちょっとだけ思い出したよ、実家での生活のこと。

家を出て、今の妻と暮らすようになってあっという間に5年以上が過ぎた。まだそれほど時間が経っていないように思うんだけど、もう実家での生活のことを忘れそうになっている。

細かいところ。あそこの家でどうやって”なんでもない時間”を過ごしていたのだろうって。そうやってどんどん忘れていかないといつか脳みそがパンクしてしまうんだろう。良いことも嫌なことも少しずつ忘れていく。

ちなみに実家にもう私の部屋はない。妹の部屋と隣接していたのだけど、父親が壁をぶち破って広くしたらしい。形あるものはいつか無くなるのだから悲しくはない。

 

最近は、夕飯を食べるときに決まって『探偵!ナイトスクープ』の録画を観ている。

好きだな、ナイトスクープ。面白い。

どこにでもいる一般の人たちの悩みを募集して、それを解決していくんだけど、それぞれにドラマがあってすごく良い。

どこにでもいる普通の人たちのそれぞれの物語をちょっとだけ覗くことができる感覚。これがたまらなく好きなんだ。大げさかもしれないけれど、他人の人生を少しだけ体験できるような。

笑っちゃうような依頼から感動してしまうようなものまでさまざま。でも、どの依頼もみんな真剣だから、そこもよい。依頼者も探偵もみんな真剣なのがよい。

 

いつもの道で信号待ちをしていたら、オレンジ色のきれいな花が咲いていた。端っこの方でひっそりと。花、詳しくはないので名前も分からないけれど、綺麗だった。