思い出は季節の境目のところに色濃くある気がする
寒い。東京は雨が降り続いている。
通勤時に昨日買った手袋と長靴がさっそく役に立って嬉しい。嬉しいけど寒いので、やっぱり晴れてほしい。でも、これからどんどん寒くなるんだよな。天気に関係なく、どんどん寒くなっていく。
季節の変わり目が好きだ。色々なことを思い出すから。真っ只中より、境目のところに郷愁みたいなものが色濃くある気がするのはなぜだろう。
気持ちが良いから、だろうか。心地良いところの感覚というのはずっと忘れないで残るのだろうか。
これから生まれてくる我が子も、妻のお腹の中での日々を覚えているのだろうか。
仕事中に妻から共有フォルダへ写真がアップロードされた。
昨日、撮ったお腹の写真だ。今、この瞬間に産気づいてもおかしくないのだから、ということで大きなお腹を妻のスマホで撮っておいたのだ。
画面の向こうで笑っている妻を見て、こちらまで優しい気持ちになってしまう。
仕事中は心がとげとげしがちなので、こういう思いがけないサプライズは嬉しい。
最近ハマっているテレビ番組があって、土曜日の夜が少し楽しみだ。
『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』という旅番組。
芸人の出川さんが電気スクーターに乗って色々な場所を旅しながら、そこで出会う人々と触れ合うというもの。
人々との触れ合うシーンでは、画面越しでも出川さんの気さくで温かな人柄が伝わってくるのが良い。
旅番組が好きなのだけど、何でもかんでも見たいと思う訳ではない。どこをどのような手段で旅をするか、というのも大事な要素なのだろうけど、誰が旅をするかで見たいかどうかが決まる。
他に好きだったのは太川陽介さんと蛭子能収さんの『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』という番組。飾らない人間ぽさがいたる場面で溢れ出ていた蛭子さんのゆるい雰囲気がとても好きだった。
蛭子さんのように、出川さんのように歳を取れたら素敵だな、と少しだけ思ったりもする。